2018年02月21日

記念日

2月21日。


私たちにとって、大切な記念日。


5年前の今日、
kaiくんからcocoちゃんに骨髄を提供してくれました。


姉弟間で骨髄移植を行った、特別な日。



当時まだ1歳だった息子。





事前に全身麻酔を行って、

骨髄をとりました。





あの日、オペ室に入った私と妻と息子。

オペ室までは妻に抱っこされていましたが、

オペ室の中では知らない顔が色々と寄ってきて、

「あれ?なんかおかしいぞ?」とだんだんと泣き顔になった息子。





「いやーママー」というようなことを言っていたと思います。

私たちも息子にそんな切ない思いをさせたくなかったけど、

お姉ちゃんのために頑張って欲しいという思いが強かった。





1歳の息子に骨髄採取してもらうなんて、

とんでもない経験をさせること自体胸が痛みましたが、

姉弟間で骨髄移植できるという奇跡にかけていました。





結局マスクから麻酔を流してもらい、

すぐに眠りについた息子。





後で看護師さんが、

「切ない思いをさせてしまってすいません」と仰ってくれたことで、

私たちの気持ちも救われました。





しばらく待っていると、

主治医が弟から採取した骨髄を手にもって、

オペ室から出てきて私たちに見せてくれました。





二人で「うわ~」と喜びました。

バッグに入っていたのですが、

まだホカホカな感じで、希望に満ち溢れていたのを覚えています。





これでお姉ちゃんも助かるね!

本当に息子にいくら感謝しても足りないぐらいの思いでいっぱいでした。





それからその採取した骨髄を、

娘の体の中に入れられるよう調整をしました。





1歳の息子からとれる骨髄はわずか。

とても貴重な貴重なものでした。





数時間して夜になり、

ルートをつたってお姉ちゃんの体の中に、

弟の骨髄が流されます。





その時は私と妻と、

先生と看護師さんも数名いらっしゃったのですが、

鳥肌がたって自然と涙がこぼれてきました。





神聖な儀式というか、

何とも言えない感じで、

無菌室が希望に満ち溢れていました。





あれが5年前。





5年前は娘は生きていたんですね。





命日もそうですが、

こういう何かの記念の日などは、

娘を強く思って辛くなる気持ちもあります。





でも私たちにとって、

忘れてはいけない日。





娘が必死に病気をやっつけようと、

闘っていた日々が思い起こされます。





そして弟も必死になって、

お姉ちゃんを生きさせようとしてくれました。





あれから5年。

弟はしっかりと成長してくれているよ。





お空からお姉ちゃんも見守っていてくれて、

頼もしく感じてくれていることでしょう!




献血できる機関が探せます→http://www.jrc.or.jp/donation/ 骨髄バンクへの登録の仕方が分かります。

Posted by ソフィアパパ at 21:01│Comments(2)
コメントありがとう♪
辛かったですね。
私も、これで大丈夫!と思ったことを思い出します。
kaiくん cocoちゃん パパ ママ みんなみんな頑張りました。

・・・・・・・なんにも言えません。ごめんなさい。
Posted by きなこ姫きなこ姫 at 2018年02月21日 23:30
オカチャン♪

そうですよね、みんなこれでcocoちゃんが元気になったと思いました。
再生不良性貧血を治療して、白血病になったのは、
cocoちゃんが世界で初めてだそうです。
どこまで目立ちたかったのか・・・でも生きて欲しかったな。
Posted by ソフィアパパソフィアパパ at 2018年02月23日 15:09
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    コメント(2)