さようなら勉強座
今宵は「勉強座」の最終公演に出席してきました。
勉強座とは、下田市を拠点に活躍してきた劇団で、
昭和20年に創設以来、今回で109回の公演を行ってきた歴史ある劇団なのです。
創設者である長田武彦さんは昭和26年に27歳の若さでこの世を去って以来、
妻の静子さんが代表を務めて歴史を守ってらっしゃいました。
この静子さんが、私たちの親戚にあたり、
「大きいママ」と称するなど、よくして頂いているのです。
今日は朝から雨がよく降りましたが、会場は大盛況といっていいぐらい、
たくさんのお客様で席が埋まりました。
それだけ、この下田という地に根付いた文化であったことが実感できました。
団員の高齢化や、演出の山田さんが体調を崩されていることなどを理由に、
劇団の方たちで話し合って今回をもって
最終公演とすることが決められたそうです。
過去には静岡、伊東、沼津などで催された県芸術祭などに参加し、
県芸術祭奨励賞など多くの賞にも輝かれました。
最終公演では演劇ではなく、朗読が行われました。
朗読であっても、その感情移入はすさまじく、
素人が到底真似できないものでした。
もう今日で終わってしまうの?と思ってしまうほど、
素晴らしい公演だったです。
代表の静子さんもお別れの言葉をみんなに伝え、
団員の方々の朗読や劇を見ながら、
時折うんうんと笑顔でうなずいてらっしゃったのが印象的でした。
私のような新参者が言うことではないですが、一つ下田から、
価値ある文化が無くなってしまいますが、今日参加された方々のように、
劇団は無くなってもみんなの心に深く刻まれていると思います。
貴重な公演をありがとうございました
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