あの時
早いものでもう3月。
卒業式や入学式の季節となり、
何となくそわそわしたような
春の匂いを感じます。
明日は3月11日。
震災のあった時、
ママはcocoちゃんと一緒にいて、
パパは病院の6階にいました。
激しい揺れにもうダメかと思ったけど、
家に帰ってママとcocoちゃん、
ソフィアと再会できたことを喜びました。
計画停電が続き、
ろうそくを使って灯りをとったことを覚えています。
cocoちゃんは
「ハッピーバースデー」と歌っていたかな。
たくさんの辛い別れがあり、
そうした辛い出来事を胸に秘めて
今日も生きている人たちがいます。
さよならもない突然の別れ。
私たちとはまた違う辛さがあるのだと思います。
かぜのでんわというのがあります。
亡くなった方にかける電話。
メッセージを残したり、
使い方は様々。
いなくなった人にもう一度会いたいと思う。
何してるかな、
こんなこと話してみたいなということを
口にしたり、文章にしてみる。
そうやって気持ちの整理をしているのかもしれません。
cocoちゃんと看護師さんのことを書いたエッセイ。
このたび、静岡第一テレビさんで
紹介してくださることになりました。
3月23日(水)
朝9時半からのあいチャンという番組で
数分間にわたり紹介されます。
写真も紹介してくださるそうです。
cocoちゃんの誕生から病棟での様子などなど・・・。
頑張ったcocoちゃんと、
それを支えてくれた看護師さんの生き方が、
人の心を打ち、
感動を呼んでいるのだと思います。
もうすぐ一周忌になります。
早いなぁ。
去年の今頃は卒園式をして、
皆涙を流しながらもほほえましい会を開いて頂きました。
病院に咲く桜。
風で散る桜の花を見て、
「悲しいよー」と泣いていたっけ。
春、桜を見るとcocoちゃんを思い出します。
いやいつも心に思っているのだけれど。
奥歯をぐっと噛みしめて、
涙をこらえる時もあります。
kaiくんは首の手術をしたので、
一生禁止って言われていたでんぐり返しをしていいよって
先生から言われたんだよ。
今は幼稚園のスポーツクラブに入って、
楽しそうに皆と運動を頑張っています。
お姉ちゃんも
「kaiくんすごいねぇ」って笑っているんだろうな。
春。
嬉しくもあり、
物悲しくもあり。
皆さんにとっての春は、
どんな季節ですか?